2019年09月一覧

逆流性食道炎は普段の食事と姿勢に注意

今回は、逆流性食道炎についてです。

逆流性食道炎は食道粘膜に炎症(ただれ・潰瘍)が起こって、胸やけや
のどや口の中がすっぱく感じる吞酸(どんさん)などの症状を引き起こす疾患です。

逆流性食道炎になりやすい人の特徴をいくつか紹介しますので、
自分の普段の生活と比べてみてください。

 

【生活習慣の問題】
■食べ過ぎ、早食い
食べ過ぎるとゲップが出るのは、食道と胃のつなぎ目「噴門」が一時的に開いて胃にたまった空気を出す現象です。
早食いをするとよく噛まずに飲み込むため、食べ物と空気をたくさん飲み込んでしまい、空気だけでなく胃酸も逆流することが起こりやすくなります。

■高脂肪食、アルコール、喫煙
高脂肪食を摂取すると、コレシストキニンというホルモンが分泌されます。
このホルモンにより「噴門」が開いて胃酸の逆流やゲップを引き起こし、アルコール、喫煙も胃酸逆流に悪い影響を及ぼすと言われています。

■食べてすぐに寝る
もっとも胃酸逆流がおこる時間帯の食後に
食べてすぐに寝ると、胃酸が重力で食道から胃にいかないため、胃酸が逆流してしまうと長時間食道内にとどまる恐れがあり、逆流性食道炎が発生しやすくなります。

 

【お腹に圧力がかかる姿勢・体型】
■前かがみ姿勢
前かがみ姿勢や腹部を締めすぎる服装、お腹に力をかける仕事をしている人は、お腹全体が圧迫され、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

■肥満
肥満の方、腰が曲がり背中が丸くなった方、妊娠されている方は、胃が圧迫されるため、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

また、逆流性食道炎の症状として、

■胸のあたりが熱い、あるいはひりひりとしみる感じがする。
■すっぱいものがこみ上げることがよくある。
■ものを飲み込むとき、つっかえる感じがある。
■食べ過ぎたときや脂っこい食事をしたときに不快に感じる。
■食後にお腹がはったり、胃がムカムカすることがある。
■最近、胃の調子が悪く食欲がない。
■何週間ものどのイガイガ感があったり、咳が続いている。
■睡眠中に急に咳が出て目覚めてしまうことがよくある。
■声がかすれるようになる。
■耳のあたりが痛む。

上記のことが挙げられます。
思い当たることや悩んでいることがありましたら、一度相談してみることをお勧めします。

参考:胸やけのお話|武田薬品工業株式会社

 

逆流性食道炎の検査や治療については、当みやもと内科クリニックサイト[逆流性食道炎]ページをご覧ください。